Windows 10」の最新機能アップデートである「Windows 10 Creators Update」への移行を考えるうえで、新しい「Paint 3D」(ペイント3D)アプリや、ゲームストリーミングサービス「Beam」はそれほど魅力的ではないという人もいるかもしれない。しかし、Bashや「Windows Subsystem for Linux」(WSL)、Windowsコンソールに追加された豊富な機能は魅力的だと思うかもしれない。

MicrosoftのシニアプログラムマネージャーであるRich Turner氏が米国時間4月11日付けのブログ投稿で述べたところによると、WSLは2016年夏に初めてリリースされた時点で「まだ完璧にはほど遠いものだった」という。

しかしこのリリース以降、WSLチームとWindowsコンソールチームは、機能修正や機能追加に関するユーザーからの意見を積極的に取り入れてきている。そして、同日に提供が開始されたWindows 10の今回の機能アップデートにおけるWSLやWindowsコンソールの機能は、こうした意見を反映したものとなっていると同氏は述べている。

Microsoftは、「Ubuntu Linux」の開発元であるCanonicalと協力し、「Windows 10 Anniversary Update」で初めてWSLを搭載した。その背景にあったのは、Windows 10上でBashをネイティブに実行できるようにすることで、コマンドラインツール群の充実を図るという考えだ。

同氏によると、WSLはエンジニアリングチームによって「数多くの改善」が施されたものの、現時点ではまだベータ段階にあるという。

Turner氏は同ブログ投稿で、BashおよびWSL、Windowsコンソールにおける最も重要な修正点と改善点を列挙している。その内容には以下が含まれている。

LinuxのSystem Call Interface(SCI)との互換性が向上した。その結果、aptやsed、grep、awk、top、tmux、ssh、scpといった開発者向けの主なツールが正しく動作するようになった。この他にも、(Bashだけでなく)zshやfish(Friendly Interactive SHell)といったシェルや、vim、emacs、nano、git、gdbなどもサポートするようになった。

「Ubuntu 16.04」がサポートされた(Windows 10 Anniversary Updateでは「Ubuntu 14.04」がサポートされていた)。

ifconfigおよび、ネットワーク接続の列挙がサポートされたことで、ユーザーは利用可能なネットワークアダプタの設定を検証できるようになった。

pingとICMPに対するサポートが改善され、管理者以外のユーザーでもネットワークのエンドポイントに対するpingを実行できるようになった。

ウェブやNode.js、Ruby、Python関連の開発者向け機能として、ファイルの変更通知(INOTIFY)がサポートされるようになった。なお、この機能はWindowsファイルシステム内のファイルに対するファイル変更通知もサポートしている。

Windowsツール/Linuxツール間の相互運用性が向上した。これにより、Bash上でWindowsのアプリやツールを起動したり、Windows上からLinuxのバイナリやコマンド、スクリプトを起動できるようになる。

Turner氏によると、Windowsのコンソールやコマンドライン側についても、同社はWindows 10 Creators Updateでさまざまな改善を施したという。

 

 

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